横歩連会員
市 川 征 彦
20016年3月27日(日) 天候:晴れ
約束の時間に全員集合したので田浦駅を出発。
田浦郵便局前の信号を渡り、まだシャッターの開いてない商店街を抜ける。
梅林の小高い丘を見ながら進み、「ホタルのいる川」を過ぎ、梅林入口に着く。
梅の季節は過ぎたので長善寺手前の道に入り、更に太田坂の階段を上って 十三峠道に着く。
用具、食材、更にアルコールなど約10キロの荷物は日頃訓練してない身 には堪える。
江戸時代、浦賀に奉行商が置かれ、江戸から浦賀間の往来が盛んになり、保土ケ谷、平塚から
浦賀至る東西2本道が作られた。
保土ヶ谷からのルートは 「東の浦賀みち」と呼ばれ、往来する旅人や村人たちにとって、非常に辛い山道で、浦賀みち最大の難所であったと言われてい ます。
十三峠の名前の由来は、保土ヶ谷から13番目の峠と言う事で名付けられたという説があります。
尾根上の車が1台通れる農道のような道を行くと、畑の中に桜、テッポウ水仙、菜の花やスミレなどの花が咲いているのが見られる。
塚山公園が近くなると家の庭にミツマタやツツジ菜の花も咲いている。
朝は曇っていた天候も、参加者の行いが良いのか、日差しも覗きのんびり行く。
鹿島台に登り、しばし展望を楽しむ。
遠くには房総半島や横浜のランドマークタワー、眼下には横須賀港や猿島が見渡せる。
特に横須賀の海軍基地には原子力空母 「ロナルド・レーガン」が停泊しており、全長300米余は流石に大きい。
富士見台、安針塚を越えて塚山公園に到着。
お花見の名所で、場所取りに苦労すると覚悟をしていたが、桜の開花宣言後、寒い日が続き、花はせいぜい二分咲き。
広場に花見客は見当たらず、咲きだした花が見られる樹下に席を作る。
私はコンロでおでん作りと魚焼き、紅茶入りのウィスキーや甘酒を楽しむ。
各自持参の物を全員で味わう。
宴会は約2時間半、アルコールの影響を考慮して予定の逸見駅へのコースを変更し安針塚駅に下る事にした。
下り始めて直ぐ斜面に、可憐な白い花をつけた二輪草の群生地に出会う。
林の中から聞こえる鴬の声、正に春桐満である。
気心知れた山仲間との山上の宴会、私にとっては、昨年の忘年会 (南山)、今年の新年山行(城山)と続く、3連戦である。
5年ぶりに努めたリーダー、参加者の皆さんのご協力により、楽しい一日を過ごす事が出来ました。
市川征彦 記