管理人が毎年、愛用している「新生活標語」日めくりカレンダーを紹介します。

 

「新生活標語」は、日常生活の中から生まれた言葉を綴ったものです。

失敗の体験や、悦びの体験、人の心に触れた感動、自分の心の小ささを知り、大きな人間に育っていこうと、志したときの静かな決意。

こうして誕生した標語ですので、毎日めくって読んで頂き、一日一日の言葉を味わって下さい。

出典:自然社

何かを成し遂げるためには、たとえ辛いことでも、努力を続けるという「忍耐」が必要であることを、私たちは知っています。

あるいはまた、強い感情が湧いてきたとき、その感情のままに行動してしまうと、不具合が生じそうな場合は、その思いをぐっと抑えてやり過ごすこと、これも忍耐であって、その必要性も知っています。

今日、自分がそれなりに生きているのは、これまでの人生の様々な場面で忍耐をし、それによって多くの課題を乗り越えてきた、お陰だと言えるでしょう。

しかし「忍耐」という言葉を聞くと、つい重苦しいイメージが湧いてきます。

それは自分の欲望を抑え、辛いことに耐えて我慢するということで、できることなら避けたいと思ってしまいます。

実際、自分の思いを無理に抑えて、辛抱していたのでは、いつか無理が効かなくなったり、その無理が心や体に変調をもたらすかもしれません。

そこで忍耐の意味をはっきり知って、自分を無理に抑えるのではなく、自分の意志で積極的に進んでいく過程こそ、忍耐なのであると、捉える必要があります。

そのために大切なことは、「希望」です。

つまり、したくもない我慢を嫌々するという思いではなく、先々の展開のためには是非必要なことであり、より良い将来のために自ら進んで選んだことだ、という思いで忍耐することです。

そのような積極的な思いでいると、嫌な気分が後に残りません。

自分の目指す方向に向かって一歩前進したという満足感すら湧いてきます。

忍耐が必要なときこそ、希望をはっきり意識して、前向きな気持ちをもって、当たっていきましょう。