管理人が毎年、愛用している「新生活標語」日めくりカレンダーを紹介します。
「新生活標語」は、日常生活の中から生まれた言葉を綴ったものです。
失敗の体験や、悦びの体験、人の心に触れた感動、自分の心の小ささを知り、大きな人間に育っていこうと、志したときの静かな決意。
こうして誕生した標語ですので、毎日めくって読んで頂き、一日一日の言葉を味わって下さい。
出典:自然社
自分にとって都合の良いことが起きると、「あーよかった」とうれしくなって、自分にとってプラスだと思います。
その逆に都合の悪い事が起きると、自分にとってマイナスであり、そんな事は起きない方が、どれだけ良かったかと思うものです。
ある日、筆者の家が空き巣に入られました。
幸いほとんど何も取られていなかったのですが、その時は大変なショックで、腹が立ったり、こわくなったり、と色々な感情が湧きました。
しかし、日にちが経ってくると、ケガもなく被害もほとんどなく、こうして今、無事で生きて、生活できているということが、とても有り難く感じられてきました。
それまでは、日常の生活は、当たり前にあると思っていたのですが、空き巣に入られたことによって、何事も無い日々ということが、とても恵まれているのだと気付いたのでした。
良い事が起きるのは、もちろんうれしいことですが、悪い事もまた自分の人生には必要に違いありません。
もしも良い事ばかり起き続けたら、それは良い事でも何でもなく、ただ当たり前の事としか感じなくなるでしょう。
喜びも感謝も湧いてきません。
悪い事に出遭ったら、その時は不満に思うでしようが、過ぎ去れば一つの大切な経験となります。
自分が悲しい事や苦しい事に出会えばこそ、他人の悲しさ辛さも理解でき、思いやりの心も育ちます。
糾える縄の如く、良い事と悪い事に幾度も会う中で、心が練られ深みが出て、人間としての成長が果たされていきます。
ありとあらゆる経験が、自分にとって必要な事なのだと知って、何事に出会ってもしっかりと受け止めて行きましよう。