管理人が毎年、愛用している「新生活標語」日めくりカレンダーを紹介します。

「新生活標語」は、日常生活の中から生まれた言葉を綴ったものです。

失敗の体験や、悦びの体験、人の心に触れた感動、自分の心の小ささを知り、大きな人間に育っていこうと、志したときの静かな決意。

こうして誕生した標語ですので、毎日めくって読んで頂き、一日一日の言葉を味わって下さい。

出典:自然社

高い理想を持つことは、とても素晴らしいことです。

大いに理想を待って、それに向かって積極的な生き方をすることで、中身の濃い有意義な人生が築かれていきます。

もしも全く理想を待たないで過ごしていると、日々の生き方が惰性に流されてしまいます。

それは進歩が無いと言うよりも、むしろ退歩の道を進んでいると言えるでしょう。

ですから、自分の現状をよく見詰めた上で、暮らしの中で、あるいは仕事の上で、目指すべき理想を見付けて、それに向かって少しずつでも、近付いていくことを願い、毎日を過ごしていきたいものです。

ただ、理想を持つことで、一つ大きな落とし六があります。

それは理想を掲げることで、何かが出来上がったように錯覚してしまうことです。

楡えてみると、夏休みの計画を立てて、何かそれで完成したかのような錯覚に陥り、すっかり安心して、毎日のコツコツ積み上げる努力を、忘れてしまうようなものです。

そして更に、理想が高ければ高いほど、目の前の努力による進捗が遅く感じて、まどろっこしく感じてきます。

そこで、いざとなったら一気にやってしまうさ、と現実離れしたことを考えて、日々の努力を怠ってしまうこともあります。

大きな事ばかり考えて、何もしないという生き方に陥りやすいのです。

そこで是非、心に刻んでおきたいことがあります。

それは、たとえ小さな努力であっても、一つ実行すればその分、必ず前に進んでいくということです。

一つ一つの実行は、確実に前進を生んで、その分理想に近付いているのですから、焦らず、怠けずコツコツと、自分のぺースを見付けて、明るく力強く前に進んでいきましょう。