みどりウォーキングクラブ
赤 間 廣
青い海と空。亜熱帯の気候。パイナップル。首里城。基地問題。初めて訪れる沖縄に対する私のイメージである。
私は戦国時代の城巡りが好きで、首里城は今回の旅行の中でも一番の目玉であった。
沖縄の歴史は農耕社会の形成に伴い、各地に按司(あじ)と呼ばれる指導者が誕生し、グスク(城)を築くようになる。
14世紀には沖縄本島に三つの強力な勢力があらわれ、南部・中部・北部と分断され支配されていた。
15世紀に入り、南部の按司尚巴志(しょうはし)が首里城を拠点に統一し、450年にわたり琉球王国として栄華を極めた。
鮮やかな朱色で沖縄のシンボルであるが、1945年の沖縄戦で焼失。
1992年に本土復帰20周年の記念として、復元されたものである。中国と日本の築城文化を融合した建築様式や、曲線を描く城壁など往時の栄華が窺える。
今帰仁城跡(なきじんじょうあと)や、中城城跡(なかぐすくじょうあと)など、9か所が2000年にユネスコの世界文化遺産に登録された。
曲線の城壁は上に立つと下の敵がよく見え、下から攻める敵に対して堅固な守りとなるらしい。中国や朝鮮の築城様式で日本のものとは全く違い興味深かった。
海は思い描いていた通り「コーランブルーに輝く」と形容されていたが、とにかく美しい。真っ青というかエメラルドグリーンというか・・・。
そしてサンゴ礁の白い砂。ホテルのプライベートビーチも、古宇利島(こうりじま)もそのような美しい所だった。
古宇利島には古民家やさとうきび畑があり、これぞ沖縄というような風景だった。
宿泊のホテルムーンビーチは、熱帯の緑に囲まれ、まさにリゾート!という感じで、オーシャンビュー。
朝食はバイキングで、和洋食に地元の果物が美味しく、つい食べ過ぎてしまったようである。
夕食も楽しかった。一度は民謡酒場で沖縄独特の節回しを聞きながら泡盛でほろ酔い。一度は沖縄の家庭料理。
もずく酢、ジーマミー豆腐、ラフテイー(豚肉の角煮)などを食す。
お昼に食べたソーキそばも美味しかった。全体的には少し甘めの味付けで、私は沖縄料理が大好きになった。
美ら海(ちゅらうみ)水族館は迫力だった。ジンベイザメやマンタが巨大水槽の中で泳いでいる。
久しぶりにワクワク感を味わった。迫力といえば東南植物楽園もすごかった。
ここでしか見られないという、バオバブやリュウケツジュ。
天空に向かって一斉に伸びるユスラヤシの並木通り。
トックリヤシ並木、青緑色のヒスイカズラの50センチ以上もある花も見た。
この花はコウモリが受粉の媒介をするので、日本ではほとんど見られないということだ。
自然、風土、歴史、文化。
どれをとっても本土とは異なることを肌で感じた。