9月18日(月・祝)      

横浜歩け歩け運動連合会

〇青空と緑の自然とふれあいウォーク 05-⑥ 中区 7キロ    1859年の横浜開港以来、文明開化の旗振り役を担った各スポットを巡りました。

集   合:午前9時00分 横浜公園・水の広場 関内駅(JR根岸線・市営地下鉄3分)

解   散:午後0時30分頃 桜木町駅新南口(JR根岸線・市営地下鉄)

責 任 者:090-5309-1486 (横浜歩け連合 大菊)

 

[コ ー ス]

 横浜公園水の広場  ~ 新聞誕生の地 ~ シルク通り ~ 開港広場 ~ 本町通り ~ 馬車道通り ~ 野毛切通し ~ 桜木町駅

 

 [レポート]

 9月の半ば過ぎだというのにまだまだ暑い日が続いております。

 3日前に実施した例会では、暑さ指数が31(危険)に達したことから、コースを一部ショートカットしたという経緯があるので、暑さを心配しながらの受付の開始です。

 やはり、会員さんも連日の暑さを気にしたせいか参加人数が109名と、昨年に比べて約2割の減となってしまいました。

 スタッフの多くは参加者が減ったことを残念がっていましたが、大菊代表は特に気にする様子もなくが淡々と挨拶を行い、先導担当のコース説明の後、新人スタッフの指揮の下に元気よくウォーミングアップとストレッチングを終え、スタッフ8名を加えた117名で横浜公園を出発しました。

 今回のコースは、横浜の幕末から明治にかけた時代にさかのぼるということで、開港にまつわる建物や各種の発祥地などを巡ってきました。

 西洋式公園の草分けである横浜公園を出発して、中華街に向かい関帝廟の手前にある「日本における新聞誕生の地」の碑を確認したのち、シルク通りからシルクセンター開港広場に向かいました。

 途中、シルク通りで震災復興後に掘り出された、あの佐久間象山が開港を迫るアメリカの黒船に対抗するために準備したといわれる「大砲」が展示されていたほか、洋菓子の老舗「横浜かをり」の前には「ホテル発祥の地」の看板がありました。

日本における新聞誕生の地、シルク通りの大砲、ホテル発祥の地

 シルクセンターでは、「英一番館跡」「桑の木」の古木を見て、隣の「日米和親条約締結の地」である開港広場でしばしの休憩ですが、ここにも大砲がありました。

英一番館跡(左)と桑の木の古木(右端の背の低い木)

「日米和親条約締結の地」である開港広場

 開港広場を出て、神奈川県庁前に行くと、「横浜三塔(神奈川県庁~キングの塔 ・ 横浜税関~クイーンの塔 ・ 横浜市開港記念会館~ジャックの塔)」が一度に見えるスポットがあります。

 その道をまっすぐ行くと左手に横浜港郵便局がありますが、この郵便局が「外国郵便創業の局」で、更に交差点を渡ると横浜地方検察庁があり、その入口の横に「電信創業の地」の碑がありました。

横浜市開港記念会館に向けて神奈川県庁前を歩く会員さん

 その後、横浜地方裁判所の裏からベイスターズ通りに入り、関内駅方面に向かうと左側に1998年に優勝したベイスターズの選手の手形プレートが、壁一面に飾られている「横浜ベイスターズ優勝記念モニュメント 煌(きらめき)」があります。

 また、その角には「神奈川県電気発祥の地」の碑がありました。

ベイスターズ優勝記念モニュメントに見入る会員さん

 それから関内桜通りをまっすぐ行って海岸通りを左に行くと、横浜第二合同庁舎がありますが、ここが「旧横浜生糸検査所」です。

 その後、横浜アイランドタワーの前を通り、新しい横浜市役所に向かうとその手前右側に「日刊新聞発祥の地」の碑がありました。

 そこから馬車道通りに向かいますが、通りの入口に旧横浜正金銀行本店である「神奈川県立歴史博物館」があり、その玄関横にはシルク通りと開港広場と同様の大砲が展示されていました。

神奈川県立博物館前の大砲

 馬車道通りは、まさに文明開化の象徴である日本最初のガス灯があり、途中にはアイスクリン(アイスクリーム)発祥の碑である「太陽の母子像」もありました。

文明開化の象徴である馬車道通りのガス灯

アイスクリン発祥の碑「太陽の母子像」の前を歩く会員さん

 馬車道通りの出口の先には、日本最初の鉄(かね)の橋である「吉田橋関門跡」がありますが、この関門の内側(海側)を関内と呼ぶようになったとのことです。

吉田橋関門跡

 関門を抜け伊勢佐木モール入って右に曲がり福富町西公園でトイレ休憩です。

 休憩の後、野毛方面に向かい岩肌に囲まれた野毛切通しの上り坂を汗をかきながら抜けて、今度は下り坂の紅葉坂です。

 紅葉坂の県立青少年センターの前に「神奈川奉行所跡」がありますが、現在の県名が神奈川となったのは、この地に「神奈川奉行所」があったからと言われているそうです。

神奈川奉行所跡

 紅葉坂を下り、本町小学校内にある「日本ガス事業発祥の地」を見た後、最後の桜木町駅に向かいました。

日本ガス事業発祥の地にあるガス灯

 途中、JR東日本ホテルメッツ横浜桜木町1階にある「旧横濱鉄道歴史展示」の110形蒸気機関車・中等客車(再現)を観覧し、桜木町駅新南口広場前の「初代横濱駅碑」を確認して、長い長い横浜文明開化のふるさと巡りが終わりました。

「旧横濱鉄道歴史展示」の110形蒸気機関車・中等客車

初代横濱駅碑

 同広場で解散式を行い、今回の例会は終わりましたが、幸い当日は気温も暑さ指数も危険な状態にはならなかったことから、予定通りのコースを歩くことが出来ました。

 ただ、今回のコースは地理的にどこでも団体歩行から離脱できるコースだったためか、途中離脱者が多く、完歩された会員さんは出発時の3分の1にも足りませんでした。

 暑い中参加していただき、ありがとうございました。

 またの参加をお待ちしております。

 

 参考までに、当日巡った「横浜文明開化のふるさと」は次の20か所です。

① 日本における新聞誕生の地 ② シルク通りの大砲 ③ ホテル発祥の地 ④ シルクセンター(英一番館跡と桑の木の古木) ⑤ 日米和親条約締結の地 ⑥ 横浜三塔(神奈川県庁・横浜税関・横浜市開港記念会館) ⑦  外国郵便創業の局 ⑧ 電信創業の地 ⑨  横浜ベイスターズ優勝記念モニュメント ⑩ 神奈川県電気発祥の地 ⑪ 旧横浜生糸検査所 ⑫ 日刊新聞発祥の地 ⑬ 神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店) ⑭ 日本で最初のガス灯 ⑮ アイスクリン発祥の碑(太陽の母子像) ⑯ 吉田橋関門跡 ⑰ 神奈川奉行所跡 ⑱ 日本ガス事業発祥の地 ⑲ 旧横濱鉄道歴史展示 ⑳ 初代横濱駅碑

 

文・星野 / 写真・吉原