管理人が毎年、愛用している「新生活標語」日めくりカレンダーを紹介します。
「新生活標語」は、日常生活の中から生まれた言葉を綴ったものです。
失敗の体験や、悦びの体験、人の心に触れた感動、自分の心の小ささを知り、大きな人間に育っていこうと、志したときの静かな決意。
こうして誕生した標語ですので、毎日めくって読んで頂き、一日一日の言葉を味わって下さい。
出典:自然社
今していることで、手が一杯のところに、急な用事を頼まれたとき、どうするでしようか。
断って「冷たい人」と思われるかもしれない。
これを断ると、次の仕事に影響するかもしれない、などという思いから、断わりきれずに引き受けてしまうことはないでしょうか。
確かにそれを引き受ければ、相手は喜んでくれるでしよう。
しかし、もしその仕事が間に合わなければ、相手に大きな迷惑を掛けてしまい、信用を落とすことにもなります。
簡単に判断できないときは、即答を控え、じっくり考えて無理の無い判断をするべきです。
この場合の判断材料は何でしょうか。
自分の能力、抱えている用事の量、それぞれの用事の重要性と緊急性。
それらを考えれば、どうするのが最も良いかを判断できます。
ところが、この判断材料の中に、人の思惑という、全く不確定なものを入れてしまうことがあるのです。
それも、とても重要な要素として組み込んでしまうと、それに振り回されて、判断を大きく偏らせてしまうのです。
関係している人が、どのように思うかということを、全く無視することはできないでしょう。
そして、少し頑張れば、相手がとても喜んでくれるという場合、それを引き受けることもあるでしよう。
しかし、自分の心の癖で、人の思惑を気にしすぎてしまうと、判断を誤りかねないのです。
いつも背伸びをし続けることはできません。
自分の実力をはっきり把握し、ありのままの自分を、人にも知ってもらうことが、無理の無い生き方を生み出すのです。