管理人が毎年、愛用している「新生活標語」日めくりカレンダーを紹介します。
「新生活標語」は、日常生活の中から生まれた言葉を綴ったものです。
失敗の体験や、悦びの体験、人の心に触れた感動、自分の心の小ささを知り、大きな人間に育っていこうと、志したときの静かな決意。
こうして誕生した標語ですので、毎日めくって読んで頂き、一日一日の言葉を味わって下さい。
出典:自然社
決意して始めたけれど三日坊主で挫折した、という語はよく聞きます。
単刀直入に言いますと、それは決意ではありません。
思い付きとか、試みと言う程度のものです。
長年体に染みついた習慣を変えて、新しい習慣を身に付けるのは、簡単な事でほありません。
初めは高揚してやる気を出していても、少し気持ちが萎えてくると、体のリズムが以前の習慣に戻ろうとします。
それに打ち勝って、新しい生き方を続けようとするには、本当の覚悟が要ります。
例えば、今まで八時に起きていた学生生活に終わりを告げて、六時に起きなければいけない職場生活が始まったとします。
おそらく何の迷いもなく六時に起きて、苦痛とも感じないでしょう。
一方、まだ学生時代に思い立って六時起きを始めても、その目的がはっきりしていなければ、挫折の可能性は高いでしょう。
どちらも「これから私は六時に起きる」と、言って始めたことでしょうが、心のありようは大きく違います。
本当の決意というのは、それを実行することしか考えられない、それを守らないという選択は有り得ない、という思いになり切ることだと言えます。
表現を変えれば、自分は今までこれをしていなかったが、これをする人間に生まれ変わった、今までの自分とは違う人間になった、とでも言うような、不可逆な(戻ることがない)変化を生み出してこそ、本当の決意なのです。
新しい自分に生まれ変わることの中には、必ず喜びが含まれています。
それは前進する喜びと言えるでしょう。
目標を定めて決意し、自分の生活を一新させ、前進する喜びの伴った人生としていきましょう。