管理人が毎年、愛用している「新生活標語」日めくりカレンダーを紹介します。

 

「新生活標語」は、日常生活の中から生まれた言葉を綴ったものです。

失敗の体験や、悦びの体験、人の心に触れた感動、自分の心の小ささを知り、大きな人間に育っていこうと、志したときの静かな決意。

こうして誕生した標語ですので、毎日めくって読んで頂き、一日一日の言葉を味わって下さい。

出典:自然社

昭憲皇太后のお歌に「金剛石も磨かずば玉の光はそわざらむ」というものがあります。

ダイヤモンドも磨かなければ輝きは出てこない、だから人も学んでいきましょう、という意味のお歌です。

人格や能力が向上して、人間が成長する過程は、よく「磨く」という言葉で表現されます。

それは、表面がいびつな原石が研磨されることで、輝きが出てくるように、人間も苦労をすることによって、初めて邪魔になっているものが取り除かれ、自分の持ち味をより良く生かしていくための力を、身に付けることができるからです。

その中でも人格形成については、人と関わっていく中での苦労が是非必要です。

人間関係というものは、実に多彩で複雑なものがあります。

一人一人が異なった立場で、異なった価値観を持ち、またそれぞれの癖を抱え、自分の願望を持ちながら他者と接しています。

利害が一致して、スムーズに物事が進めばよいのですが、そうならない時には、説得したり譲歩したり、折り合いを付けていかなければなりません。

行き違いでギクシヤクしたときには、歩み寄り、打ち解け合うための努力が必要です。

そのためには、自分の思いだけにとらわれた、狭い殻を抜け出して、一段と広い視野を持たなければなりません。

相手の立場に立って見て考えたり、全く違う観点から眺めたりという、これまでしたことがなかった努力をすることで、問題解決の糸口が見付かってきます。

もし今、人間関係で悩んでいるとしたら、それはまさに自分が一層磨かれ、一回り大きく成長していく絶好の機会であると知って、積極的に取り組んでいきましよう。