管理人が毎年、愛用している「新生活標語」日めくりカレンダーを紹介します。
「新生活標語」は、日常生活の中から生まれた言葉を綴ったものです。
失敗の体験や、悦びの体験、人の心に触れた感動、自分の心の小ささを知り、大きな人間に育っていこうと、志したときの静かな決意。
こうして誕生した標語ですので、毎日めくって読んで頂き、一日一日の言葉を味わって下さい。
出典:自然社
人間の心は、物指しで測ることはできません。
しかし、心が大きいとか小さいとかいう言葉を聞いたとき、そのイメージを思い浮かべることはできます。
些末な事にとらわれて一喜一憂し、右往左往している人、自分の事にとらわれきつている人を見たら、心が小さい人だと感じます。
反対に、ゆったり大らかに構えて、多少の災難が降りかかっても動じず、落ち着いて行動する人を見ると、大きい人だと思います。
心の器は大きければ、大きいほど良いのです。
様々な出来事が起きてきても、自分自身が安定していられます。
また、周囲の人も安心して接することができますから、人間関係も良好に進んでいきます。
形があるものでしたら、細工をして大きくしていきたいところです。
しかし心は形がありませんから、大きくする手立ては、小手先の事ではありません。
心が小さいということは、自分の身の上のことばかり、考えてしまうということです。
困った事は起きてほしくないという、身の安全にばかりとらわれているために、不測の事態が生じると、心が動揺してしまうのです。
また、自分にとらわれきっているために、周囲の人への思いやりが湧いてこず、つい冷たい態度を取ってしまうのです。
心の行き届く範囲が狭く、自分の身の上の周辺ばかり考えてしまう習慣から、抜け出さなければなりません。
家族や職場の人、近隣の人など、自分に関わる人たちに、心を行き渡せる習慣を付けていきましよう。
自分の側から考えるのではなく、相手の身になって考えてみましょう。
それが身に付いていくと、ゆとりのある大きな心となっていくのです。